ハイカラな人 Vol.7 宇多悠也 / うた ゆうや
OUTIL(ウティ)Director
CLIP | CLASSYPERSON
2018.12.18

私たちは、情報が溢れる時代を生きている。
たくさんの色の中から、常に選択を迫られる。
たくさんの色の中から、常に選択を迫られる。
自分らしく生きることを
あきらめない全ての人へ、
これは同じ時代を自分の色で生きる
「ハイカラな人」のストーリー。
意思を持つことは、強く美しい。
あきらめない全ての人へ、
これは同じ時代を自分の色で生きる
「ハイカラな人」のストーリー。
意思を持つことは、強く美しい。
【Vol.7】
【OUTIL(ウティ)Director】
【OUTIL(ウティ)Director】
宇多悠也
OUTIL=道具、ツール。
生きるための衣服を提案する。
どんなシゴトにも、道具や手段は存在する。宇多悠也のシゴトは、洋服を「道具」として考えるデザインである。
OUTILは、主にフランスの19世紀末から20世紀前半にかけての労働着やユニフォームの持つ歴史を参照し、その素朴な生地の風合いとシルエットの優雅さから着想を得た、現代の日常着。(2016年スタート)。
OUTILは、主にフランスの19世紀末から20世紀前半にかけての労働着やユニフォームの持つ歴史を参照し、その素朴な生地の風合いとシルエットの優雅さから着想を得た、現代の日常着。(2016年スタート)。
商品によってフランス製と日本製に分け生産され、細部まで徹底的にディレクター宇多氏のこだわりが貫かれている。


CHEMISIER SARE ¥22,000+tax
ブランドスタートからわずか2年でBLOOM&BRANCHやL'ECHOPPEといった東京を代表する「服好き」に愛されるお店に取り扱いされるなど、その評価は高い。昔から誰かと同じものを着ることが好きではなかった青年は、専門学校を卒業後、京都から世界へデニムを発信していたKATO’デニムに就職。
ラルフローレンが認めた国際的デザイナー加藤博氏の元で働くことに。「その頃の僕は根拠のない自信しかなくて、生意気な若造だったと思います。笑 ただ、加藤さんには何度も海外に行く機会を頂き、20代では味わいきれない貴重な体験をさせて頂きました。さらに、毎晩のように朝までデザインの話や、海外でのコミュニケーションの取り方など、良い話も聞かせて頂きました。職人肌の加藤さんの元で過ごした時間は、今でも僕の基礎になっていて、学ぶことが多かったんです。」
ラルフローレンが認めた国際的デザイナー加藤博氏の元で働くことに。「その頃の僕は根拠のない自信しかなくて、生意気な若造だったと思います。笑 ただ、加藤さんには何度も海外に行く機会を頂き、20代では味わいきれない貴重な体験をさせて頂きました。さらに、毎晩のように朝までデザインの話や、海外でのコミュニケーションの取り方など、良い話も聞かせて頂きました。職人肌の加藤さんの元で過ごした時間は、今でも僕の基礎になっていて、学ぶことが多かったんです。」

京都から福岡へ。そして南フランスへと。
とにかく様々な経験を積みたかったという20代。お世話になっていた方から福岡でヴィンテージも含めたセレクトショップをやらないかと声をかけて頂き挑戦しようと移住。京都で学んだことを糧に、25歳の若さで店舗の買い付けを任せてもらうことに。「店作りもこだわって、照明はアンティークのライトを少しだけ灯し、真っ暗な穴蔵みたいな空間を作りました。」
宇多氏のこだわりは洋服だけではなく、好きなもの全てに注ぎこまれる。「お店の隣が人気の立ち飲み屋で、上も飲み屋で 夜になると賑やかにカラオケが聞こえてくるんですよ、僕は誰もいない真っ暗な穴蔵に一人。僕だけ世界で一人なのかなって思いましたよ。笑」
買い付けではパリだけではなく、南フランスも幾度となく訪れ、ひたすら車で巡り、ヴィンテージアイテムをバイイングしました。 お店には遠方から来てくれるお客様も増えて、とてもやりがいのある時間を過ごせましたね。

この国で、服を作りたい___ 。
買い付けでフランス中を巡っている時に、どんどんその魅力に引き込まれていきました。街の空気や人の魅力、流れる時間に空の色まで。買い付けるという発想から、この国で物作りがしたいって気持ちが強くなってきました。現地の工場の人たちにも、自分からアプローチをかけて、たくさん話を聞かせてもらいました。 「昔から好きだったワークウェアをメイドインフランスでやろうって思ったんです。」

朝焼けの空の色、夕暮れの海の色。
唯一無二をカタチにする。
洋服作りのインスピレーションは、フランスの景色や人との出会いから得ることが多いですね。決して何かを探そうとしている訳ではなく、「服作りの工程の中で自然と感じたものなんです。次のジャケットは昨日の空の色に染めたいなんて工場の人に話すと、知り合いの職人を紹介してやるよなんて事もありました。」

VESTE AGDE ¥36,000+tax

僕にとって服は
人と人とを繋ぐものです。
最後に、今一番興味のあることは何ですか?と問いかけると、シンプルながらも意表を突かれた言葉が返って来た。「ワークウェアってやっぱり働いている姿が一番美しいものだと思うんです、そういう人たちにできるだけ服を届けたい。」
東京・目黒にある人気創作レストラン『Kabi』 そこのユニフォームは宇多氏が手がけている。「Kabiのオープンの日にみんなが同じユニフォームを着て働いている姿が美しく感じました」この先は工場や農業用のワークウェアや、ワインの生産者の方々にもワークウェアを提供したいなと思っています。 着用されボロボロになったユニフォームを回収して修理し、それで新しい服を作ってみたい。服にその方々の名前を付けても面白いですよね。「そうすることで僕自身も服は人と繋がるためのツールと今まで以上に感じられると思うんです。」

【Restaurant Kabi】東京都目黒区目黒4-10-8

中央:ESPADRILLES VEVEY ¥12,000+tax
左右:ESPADRILLES BUNUS ¥12,000+tax
ハイカラな人、宇多悠也。
宇多さんはお酒を人に注いでもらうのが苦手だ。ただ、お店の人や飲食関係の友人が注いでくれるのは心地よい。それは自分よりも所作が美しくて見ていて気持ち良いんだとか。
取材をしていて感じたこと、宇多さんは所作がとても美しい。 座っている姿勢、立ち姿、言葉選びに至るまで、そのどれもがとてもシャープである。そんな彼が生み出している服はもちろん、それらが存分に注ぎ込まれている。ツールであると言い切るOUTILの服は、何より着ていて気持ちがいいのだ。 シャツを着て肩をあげる時、パンツを履いて屈む時、何一つストレスの無い行動がそこにはある。「生きるための衣服を提案している」という意味が着ることでより深く感じられる。
宇多さんに憧れの人は誰ですか?と聞いてみた。
答えは、ANATOMICA の PIERRE FOURNIER(ピエールフルニエ)さんとのこと。ピエール氏は1994 年、パリ4区の Bourg-Tibourg 「ANATOMICA PARIS」をオープンし、今日のアパレル市場に多大なる影響を及ぼした人物である。
宇多さんにとって学生の頃から憧れの存在だという。その理由を聞くと「ピエールは自分の美学をはっきりと表現している」という。「服作りもそうですが、ワインの注ぎ方や言葉使いひとつとっても素敵なんです。」なるほどなと、強く感じた。宇多さんがピエールさんを知ってから 20年弱、この取材を行った OUTIL のショールームは東日本橋、ANATOMICA と同じビルである。
答えは、ANATOMICA の PIERRE FOURNIER(ピエールフルニエ)さんとのこと。ピエール氏は1994 年、パリ4区の Bourg-Tibourg 「ANATOMICA PARIS」をオープンし、今日のアパレル市場に多大なる影響を及ぼした人物である。
宇多さんにとって学生の頃から憧れの存在だという。その理由を聞くと「ピエールは自分の美学をはっきりと表現している」という。「服作りもそうですが、ワインの注ぎ方や言葉使いひとつとっても素敵なんです。」なるほどなと、強く感じた。宇多さんがピエールさんを知ってから 20年弱、この取材を行った OUTIL のショールームは東日本橋、ANATOMICA と同じビルである。
そこから見える景色は、宇多さんにはどう映るのか。 OUTILの今後が楽しみでならない。

Profile
宇多悠也(うた ゆうや)
1981年生まれ。山口県出身。 OUTIL/ウティ ディレクター。
OUTIL(ウティ)は
古くからのフランスのワークウェアから
古くからのフランスのワークウェアから
多くの手がかりを得ています。
生産はフランスと日本を中心に行っています。
“Outil”とはフランス語で<道具><ツール>の意。
人と人とを繋ぐため、生きるための衣服を提案しています。
OUTIL is inspired by many of French work wears.
Products are produced mainly in France and Japan.
The definition of “outil” is “tool” in French, as garments
we daily wear are tools to live.
公式サイト
〜 Data ~
YARD TOKYO SHOWROOM
ヤード 東京ショールーム
東京都 中央区 東日本橋 2-27-19 Sビル4F
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