ハイカラな人 Vol.5 中村 兼也(メゾン ド ノッチェ代表 / ヘア&メイクアップアーティスト/ヘアデザイナー)

中村 兼也 / なかむら ともや

CLIP | CLASSYPERSON

2018.10.22

ハイカラな人 Vol.5 中村 兼也(メゾン ド ノッチェ代表 / ヘア&メイクアップアーティスト/ヘアデザイナー)
私たちは、情報が溢れる時代を生きている。
たくさんの色の中から、常に選択を迫られる。

 
自分らしく生きることを
あきらめない全ての人へ、

これは同じ時代を自分の色で生きる
「ハイカラな人」のストーリー。

意思を持つことは、強く美しい。

 
【Vol.5】
【メゾン ド ノッチェ代表 / ヘア&メイクアップアーティスト/ヘアデザーナー】
中村 兼也

 
人気俳優を裏で支える
アーティストは
「オモロイ」
追求し続ける男

 
東京・代官山駅と恵比寿駅のちょうど中間。坂を登った先に、ひっそりと佇むビューティサロン。Maison de Nocheメゾンドノッチェ】は、ヘア・メイクネイルまつ毛エクステなどトータルビューティを届けるサロン。アンティーク家具が所狭しと並び、レトロな照明が独特の空気感を演出している。「これ全部、売り物なんですよ」大阪出身のオーナー中村兼也さんは、髪を後ろで一つに結い、優しい笑顔で続ける。
「何屋さんか分からないでしょ? 笑」
 

 
店内に置かれた家具や雑貨、アクセサリー、その全てがこちらのお店にお客さんとして通う作家やアーティストが手がけた商品だという。
松田龍平さんや
桐谷美玲さんといった日本を代表する俳優のヘアメイクを手がける中村さんが作り出すお店は、いわゆる“東京のおしゃれな美容院”とは一線を画している。
“美容院”という枠組みに収まりたくない。新しい事がしたいとい
う想いはどこから来たのか、そしてここからどこへ向かうのか・・・。「ちなみに今日は、 千葉県で古民家を改造してきました。笑」楽しそうにこんな話をする。そんな、中村兼也のハイカラな生き方に迫る。
 
 

大阪の下町から映画「プラダを着た悪魔」のような世界へ
「小さい時から遊び場が散髪屋だったんですよ」大阪の下町、生野区。中村さんは通天閣もほど近い異国情緒溢れる町の散髪屋に生まれる。
常連さんのシャンプーをさせてもらったり、髪を染めたりして遊んでいた。自分も散髪屋になるものだと考えていた高校生の頃、父親に相談すると「散髪屋になんかなるな、やるなら美容師になれ」と言われ専門学校へ。卒業後、はじめて勤めた美容院のコンテストで東京へ。そこで中村さんは衝撃を受ける!
 

中村さんの実家「ヘアーサロン中村」(大阪・生野区)
 
東京の美容師達は髪を切るだけではなく、前衛的なメイクを施し、トレンド感のあるヘアスタイルでお客さんへの見せ方にまでこだわっていた。時代はカリスマ美容師 絶頂期。「大阪から出たことの無かった自分がとても小さく感じて、すぐに東京に行こうと決めましたね」この人の元で働きたい。日本を代表するヘアメイクアーティスト井之丸泰子氏(カキモトアームズ)。22歳の中村さんは井之丸泰子氏に弟子にしてくださいと頼み込んだ。アシスタントとして、はじめて海外での仕事がミラノコレクションだった。
「刺激的すぎて!とにかく楽しくて、楽しくて、楽しくて」
 
中村さん 2011年/2016年撮影

 
根拠のない自信と、愛
当時は大阪時代の先輩達が住むアパートに転がり込んで、男4人で住んでいた。飲食、アパレル、芸人、美容師。みんな根拠の無い自信に溢れ、毎晩夢を語り合う貧乏な宴はとてつもなく楽しかった。 今考えれば無茶苦茶なこともたくさんしましたね。笑 芸人を目指していたボンちゃん(元・カナリア)は今もピン芸人として頑張っています。

仕事はというと、師匠はとにかく厳しい人で、毎日師匠から出される無茶振りをクリアする日々。当時まだまだ知識も実力も無かった自分は、頭も体もフル活用して走り回っていました。アシスタント業はもちろん、スケジュールの管理から、ギャラの相談までマネージャー業務も全てやっていましたからね。

師匠は作品へのこだわりはもちろん、それ以上に大事にしていたのがヘアメイク以外での仕事。モデルがカメラ前に立つまでに、いかに気持ちを持ち上げられるか。いわゆる空気を作り上げることを徹底的に叩き込まれました。「それはまさにプラダを着た悪魔ですよ。笑」とても厳しい人でしたけど、真っ直ぐな仕事への向き合い方を教えてもらいました。 たくさんの愛を感じた時間です、感謝しか無いですね。
 
 
 
ヒトに支えられ、ヒトに生かされている
師匠から独立後、フリーでヘアメイクとして働き出す。知り合いのサロンを借りてサロン業務を行いつつフリーのヘアメイクとしても現場に出る日々を3、4年ほど過ごした。その頃、上京して来た時に一緒に住んでいた4人で会社を立ち上げ、それぞれの夢を本気で追うようになる。「4人で作った会社でノッチェというカフェ&バーを作ったんです」当時27歳頃ですね、僕はヘアメイクとしても拠点になる場所が欲しかったので、予算を集めて代官山に美容院「ベロニカ」も作りました。 たくさんの人にサポートしてもらい立ち上げることができたんです。
 
中村さんは取材の中で何度となく「人との出会い、人との繋がり」という言葉を繰り返す。それだけ自分の人生においても、人に支えられ生かされて来たと感じているのだろう。「ちなみに今日、千葉県に行ってたのも仲間のフォトグラファーが 古民家を改造して住むというので手伝いに行ってたんです」助けてくれた人には、自分ができることを全力で返していく。中村さんのスタイルが見えてくる。
 

 
 
「それオモロイやん」がルール。メゾン ド ノッチェ OPEN
代官山で立ち上げた美容院「ベロニカ」の2号店を生まれ育った大阪にも出店し、勢いに乗り出した美容師人生。 ただ、それだけでは中村さんは物足りなく感じていた。美容師という夢は叶ったものの、何かが欠けているように感じ出していた...
 
父親から散髪屋ではなく、美容師になれと言われて16年余り。まだ何かできるのでは?と立ち上げたのがメゾン ド ノッチェだった。先輩とではなく、エネルギーに満ち溢れた後輩たちと立ち上げた、2016年の秋だ。

過去の店つくりの経験を生かして、最低限の工
事以外は全てスタッフと仲間で作り上げた。「この店は何をしてもいいんですよ、服を売ってもいいし、スタジオとして使ってもいい。時には別の会社さんとイベントを開催することもある」 後輩たちにもそのように伝えている。美容院として最高のパフォーマンスを発揮するのはもちろんだが、「それオモロイやん」があれば基本的にルールはない。
「お店にあるアンティークの家具は僕がどんどん仕入れてるんです。笑」
 
その流れはお客様にも広がっていて、中村さんのお客さんも細かいオーダーをする人は少ないという。お店に来て、中村さんと話しながらスタイルを作り上げる。 トレンドだけを追いかけるお客さんが少ないという。「昔は、カッコいいとか綺麗を必死に作ろうとしていました。でも今は違う。作りすぎないことでその人の魅力が引き出せたり、男性で言えばちょっと小汚いぐらいが男らしさをきわ立てることもある」 サロンから帰られる時にほんの少しだけでも「自信」を持って出て行って欲しい。 自分のスタイルを見つけて欲しい。ほんまにそれだけなんです。
 
中村さんの爪が青黒いのはそのスタイルに通じると感じた。昔、仕事でポルトガルに行った際に現地のカラリストが素手でカラー剤を塗っていた。お客さんの皮膚に付くものをなぜ君は手に付けられないのか?と問われ、ハッとしたという。店作りでも、日常の仕事でも当たり前に行なっていることを見つめ直すことで発見や新しい価値観を見い出せる。メゾンドノッチェは常にその気持ちを忘れずにいさせてくれる場所なのかもしれない。

人間としての美しさ
最後に中村さんにとって美しい人とは?との問いを投げかけた。「森山未來さんのヘアメイクをした時に目が見れなかったんですよ、全てを見透かされているように感じて」 きっと緊張していてもダメだし、気が緩みすぎていてもダメ。僕がどのような角度から提案するか、仕掛けてくるかを楽しみに待っているような。それがなんとも言えない雰囲気で、第3の目でずっと見られているように感じたんです。「この人の芯はとても強く、美しいなと感じた」ベタかもしれませんが、人としての美しさは内面だと思います。どんなに取り繕っても内面の格好良さ美しさは浮かび上がらない。それは生き方なんだと思います。仮に僕が森山未來さんをかっこ悪く仕上げても、きっと彼はそれをかっこよく見せるんだと思います。そういう人が美しく、かっこいいなと思いますね。
 
 
 
 ハイカラな人、中村兼也。 
中村さんは、とても腰の低く謙虚な人だ。 ニコニコしながら話をされる。辛かった時代の話も、大変だった思い出も、全てを笑い話に調理して届けてくれる。さぞかし女性にもモテるんだろうなと感じた。
若い人にメッセージはありますか?の問いかけに「なんでもやってみたらいいと思いますよ」と答えが帰ってきた。 一見軽いように感じる答えだが、自分がそのような人生を歩んできたからこそ心の底から本気でそのように思っているのが分かる。
実家のヘアーサロン中村では、70歳になるお父様が現役で髪を切っているそうだ。それをとてもカッコよく感じるという。憧れでもある父親のスタイルとはまた違う形で中村兼也はこれからも自分のスタイルを築き上げていくのだろう。
さあ、次は何を仕掛けるのか?楽しみでならない!
 

 

Profile
中村兼也(なかむら・ともや)
HairDesignerとしてサロンワークをこなしながら数々のCM、雑誌、広告、映画、舞台 などヘアー&メイクアップアーティストとして俳優やタレント、モデル、アーティストを手掛ける

Works & Information
中村さんのことをもっと詳しく
 



 

Salon Information
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私たちハイカラーが
撮影やイベントでもお世話になっている
【メゾン ド ノッチェ】さん情報

 



 
​​Maison de Noche 【メゾン ド ノッチェ】
マンツーマンのプライベートサロン☆カット・外国人風カラー・シールエクステなど、技術の粋を尽くした精度の高い本物の"似合わせ"が魅力的♪アンティーク家具ブランドやアパレルブランドとコラボレーションしたハイセンスな店内で、一味違うプレミアムなサロンタイムを体験してください!深夜24時まで営業/仕事帰りOK!
 
〜 PR ~
Maison de Noche【メゾン ド ノッチェ】では、常に一緒にサロンを盛り上げてくれるスタッフを募集しております。美容師、ヘアメイク、ネイリスト、アイリスト等、自分のペースでワーキングシェアできる仲間になってくれる方、是非ご連絡お待ちしております。みんなでオモロイ事しましょー!
 
〜 SalonData ~
住所 : 東京都目黒区中目黒1丁目1−18 EAST HILL B1F
営業時間 :平日11:00~24:00   土日祝10:00~24:00 
定休日 :不定休 

Salon Information
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Beronica Osaka
【ベロニカオオサカ】

 




 
Beronica Osaka【ベロニカオオサカ】
ゆったりしたい方にはオススメ!お洒落なアンティーク空間で過ごす一時は日常を忘れさせてくれる。担当スタイリストが丁寧な接客、カウンセリングで施術します。各menuオーガニック薬剤を使用しており話題のイルミナカラー、スロウカラーも導入しています。nail、eyelashも併設しているトータルビューティーサロンです。
 
〜 SalonData ~
住所 : 大阪府大阪市天王寺区生玉前町2-18 
営業時間 :火曜日~土曜日 10:00~19:30(カット最終受付19:30)
日曜日 10:00~18:30(カット最終受付18:30)
※時間外受付はお電話にて相談してください。 
定休日 :毎週月曜日
電話番号 :06-6770-6060 

〜 About ~
インタビューの中に出て来た中村さんの原点!?実家情報です。
大阪/
寺田町駅近く、赤いタイルが目印の
ヘアーサロン中村
 

 
住所:大阪市生野区生野西3-13-10
電話番号:06-6716-6778
サロンホームページ:
https://riyou.jp/city/osaka/27116/38784/



 

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