2019年はどう飛躍する!? 年末年始企画 ロング対談 ~ビジネス編~
SNS展開のヒントに海外事情は海外でもビジネスしている人に聞いちゃおう!
FEATURE | LIFESTYLE
2018.12.30


はじめに
この対談は、ビジネス感覚のある20代の方や、グローバルに活動して行きたいと考えている方々へ読んでいただきたいリアルな対談です。
世に言われるトレンド。すなわち、「流行」は、どのようにできていると思いますか?流れているだけに、その源はどこなんでしょう?今回の対談を受けていただいたお二人は、実際に国外でビジネスを展開している方々です。そんなお二人の話の中にそのヒントが隠されているのでは?と感じます。
インターネットやSNSといったツールが当たり前の現在がボーダレスなトレンド図式ができているのはたしかなこと。今回の対談は、そうしたツールを活用して活動している方々も海外に行かずしてグローバル展開のコツがあるのではないでしょうか?自ら、動いて展開する前に少しでもヒントを得ているとロスが少なくてよいのではないでしょうか?という願いも込めています。
また、ビジネスだけでなく、現在のカルチャーやトレンドの流れも見えて来ますよ!
では、さっそく!
もくじ
・それぞれのことを教えてください
・海外展開について
・国内だけで仕事していた時と海外展開している今とでは何か変化はありましたか?
・ビジネスの流儀を教えてください!
・SNSについて教えてください
・対談インフォメーション
・海外展開について
・国内だけで仕事していた時と海外展開している今とでは何か変化はありましたか?
・ビジネスの流儀を教えてください!
・SNSについて教えてください
・対談インフォメーション


今回の対談は、当サイトで連載を執筆していただいてる肥沼さんに「今、お話をしてみたい方はいらっしゃいますか?」という質問に対して、何名かあげていただいた中で水野さん。というお名前が出ました。まずは、その理由から教えていただけますか?
肥沼さん(以下:肥沼)
まず、日本発のコンテンツビジネスでアジアの複数国に展開している方やサービスは少なくて、なおかつ成功を納めてる(収益を得ている)中でもトップランナーとして走っているのが水野さんと感じていて。展開している国々で苦労している部分が近しいと思ってお話ししたいと思ったんです。
共通した問題や課題点も似ているのではないか?と思います。あと、水野さんは以前お話しした時に先進的な考えを持っているなぁ〜、と感じました。最近、弊社もアジア展開している中で各国とも成長してきたので、私自身、やっとお近づきになってお話しできるなぁ〜、と思ってオファーさせていただきました。
水野さん(以下:水野)
いやいや、恐縮です。
それぞれ、現在の会社でやっていることとは?

水野
自分は、もともと直メロや着うたなどのコンテンツビジネスをやっていました。今の会社は、キャラクターでグローバルに広めたい。という思いから立ち上げて7年が経ちました。最初にチャットアプリを作っていたこともあり、広めるなら、スタンプだ!ということで、現在展開しています。目標は、インターネット初のキャラクターです。
日本は30名、中国とタイにそれぞれ4名のスタッフ。シンガポールも設立しました。
肥沼
動画のファッションマガジンという手法で女性にビューティー情報を提供中。国内外合わせて約300名のスタッフ。拠点は、東京と神戸です。海外は北京、上海、台湾、韓国、タイ、インドネシアにあります。拠点は5ヶ国。展開としては、SNS含め10ヶ国で行なっています。総合フォロワーは、約2600万人。海外では1600万人です。
水野
すごいなぁ〜〜〜〜!! 自分の会社は、2年ほど前のシーチャンネルさんと同じぐらいのスタッフ数なんですよ、だから、そこからさらに2年でスタッフ300名なんてのは、いまはまだ想像できてないです(笑)
それぞれの海外展開について
水野
中国は、wechat、カカオトークで、韓国、東南アジア、インド、ベトナム。スタンプのダウンロード数で言えば、25億ダウンロードです。送信だけだと230億回ぐらいです。
肥沼
それだけ海外展開をしていて、やっていて大変なことや難しいことははたくさんあると思うんですが、やっていて、こういうところはおもしろいなぁ〜!と思えるところはどんなところですか?
水野
文化の違いって、やってみてわかることがあるんですが、例えば、データをとってみると国によって使われるスタンプの種類がほんとそれぞれ違って、ひとつには、日本人って頭をさげるスタンプをよく使うんですが、アメリカなどでは、頭をさげる文化がないので、全く使われない。。。とかそういった違いは面白いですね。
他は、ビジネスフィッシュマンの土下座しているスタンプがあるんですが、日本以外ではほぼ使われてなく、他国で唯一使われているのは、イスラム圏なんですよね。それが、どういうことか?というと、「お祈り」を表す表現として使われているようです。
非言語コミュニケーションとして使われるのがスタンプなんですが、国によって、いろんな解釈や使われ方が違う。そうしたカルチャーギャップはありますね。
水野
ありますよね?カルチャーギャップによって、コミュニケーションとしてうまくちゃんと伝わってないことって。
肥沼
そうなんですよ。動画にもそれがあって、この国しかはやらないものとかがあって。とくに国によって顔の形が近しいと共感を得たりなどはありますね。
タイはトレンドセッターだなぁ〜、と感じてます。例でいうと、インナービューティーの動画などはタイから人気が出て、東南アジアに広まった。なんてことがあります。
水野
僕ら、コンテンツビジネスでもそこは一緒で、タイはマーケティングの起爆剤と考えていて、ピコ太郎も、タイの人に教えてもらったぐらい、かなり情報感度が高いですね。
肥沼
タイの人たちは、インスタグラムでも海外の有名人やインスタグラマーをフォローしていることが多いですね。だから、海外の情報を受け入れる。っていう体質は柔らかいと思います。英語もできる人が多いですし。
水野
方程式としては、タイではやると東南アジア、ベトナムなどに流行るんですけど、言語だけでいうとそこからが広がらなくて。でも、タイで流行ったものを香港のメディアが取り上げると、英語に変換されることが多いので、英語圏へも広がる。っていうひとつの方程式みたいなのがあります。で、アメリカでジャスティンビーバーが広めたら、爆発的に広がる!みたいな w
ソーシャルでもスタンプの広がり方が変わってきていて、インフルエンサーさんとかマーケットの最前線の人と組んだり。など変化があります。

水野
国内はTV(テレビ)になると、ぐんとハードルが高くなりますね。
肥沼
日本だけ、ビジネスにおいても硬いですねぇ〜、韓国もタイもその辺気軽なんですよ。
水野
わかります。
肥沼
日本て、そうしたところから結局ひろがりに限界があることを感じます。あとは、台湾ですかね。台湾は、台湾だけで広がりを感じません。
ビューティーだとLAがやっぱり強い。ということが独自の調べで分かった現状です。
ビューティーだとLAがやっぱり強い。ということが独自の調べで分かった現状です。
水野
そうなんですね!
肥沼
インスタグラマー、インフルエンサー分析をしているのでわかるんですが、トップはLAですね。LAの人たちのトレンドでいえば、在日韓国の人はいちはやくいっちゃうんで、韓国のビューティー、化粧品会社はLAがトレンドセッターとして答えをだしているから、LAから世界に広めようとするPR活動が活発なんですよ。
やっぱり、アジア人はアメリカ人に対する憧れが強くて、NYはとんがりっていうか、エッジがすごいけど、LAは比較的ゆるくて、心地よさを感じているようです。
韓国で流行ってる可愛いカフェなども突き詰めると、LA発信だったりしますね。
水野
僕らの韓国のパートナーは、最近、LA出身のイラストレーターが描いたキャラクター(エスターバニー)を韓国でブレイクさせてますね。
肥沼
今は、韓国のトレンドがアジアのトレンド。っていうふうに基点になっているように思います。
水野
音楽やカルチャー、洋服もそうですよね。
肥沼
コスメもそうですねー。ビジネスもベンチャーの立ち上がりの数も半端ないですね。それも、日本と違って、国内だけで終わろう。っていう気がさらさらないですね。起業もグローバル展開ありきの起業ですし。

水野
韓国は少しずつグローバル感覚が変わってきてますよね。

肥沼
そうですね。韓国も隣の国のことを意識するようになってきたように感じます。タイ人もそれを感じますね。まわりとの交流が増えて、どんどんボーダレス化を感じます。だから、トレンド自体もローカライズの必要性がないように思います。
そういった意味では、最初は、ローカライズに集中しようと思ってたのが、分析をしているとそうでもなくなってきました。雑誌の感覚に近いかもしれません。表紙だけは、その国のテイストで、中身はそんなに差はない。みたいな。
女の子も、遠い国の可愛い子は興味はないけど、隣の国の可愛い子はどんなことしているんだろう?とかって意識を感じます。
水野
キャラクタービジネスでいうと、国によって好かれる動物って割と違うんですが、見た目は変えずに台詞だけ変えてリリースしているので、そこまで大きなローカライズを必要とされないぶん、スムーズにいってる部分はあります。逆に、もう、その国で流行ったら、その国のキャラだ。と思われている部分があります。
肥沼
なるほど。
国内だけで仕事していた時と、今のように海外でも展開しているのとでは、何か変化はありましたか?
肥沼
海外拠点でも外国のスタッフが多いので、やっぱりコミュニケーションの仕方は変わりましたね。日本人同士みたいに日本人なら、なんとなくわかってくれる。みたいなことが通じないので、すごく細かくコミュニケーションをすることが増えました。ツールもラインチャット使ったりなどして、ちょっとでもわからないことが発生したら、詳細までちゃんとつめるようになりました。
水野
僕もそうですね。余白を残さないコミュニケーションをすることが多くなりました。
肥沼
でも、今の若い子たちって、案外その方がやりやすそうだから、あってるかもしれません。だから、僕は、外国人とコミュニケーションするようになって、日本人のスタッフとのコミュニケーションがうまくなったと感じてます。
水野
そうそう。今の若い子たちって、すんごいお給料をもらってればどんな仕事をしていてもいいや。っていう子よりは、お給料は少しでもなんのために働いているか?とか、何が自分のミッションなのか?ていうのも知りたがる子が多いように感じます。
会議でもこの会社はなんのためにあるんですか?とか、このプロジェクトはなんのためにやるんですか?とかって質問が普通に出てくるので、その都度説明するか、説明しなくてもいいように会社のフィロソフィーやミッションを明確にするようにしました。
会議でもこの会社はなんのためにあるんですか?とか、このプロジェクトはなんのためにやるんですか?とかって質問が普通に出てくるので、その都度説明するか、説明しなくてもいいように会社のフィロソフィーやミッションを明確にするようにしました。
そういった点も海外展開するようになってからですね。昔よりも価値観が変わったとも感じられるようになりました。
肥沼
そうですね!自分のやりたい方向性にあっているかどうか?を大事にしている人が増えているのは僕も感じてます。若いこの方がコミュニケーションも働く意識もグローバル感覚じゃないのかな?って。だから、もしかしたら、働き方改革以前の話だと思います。爆笑 だから、僕はマネージネントの仕方もかえなきゃな〜と思ってます。
逆に、日本のビジネス風習を海外に持ち込んでみたりしてます。飲みニケーションとか
水野
確かに
肥沼
距離も縮まるし、カルチャーギャップも埋められるから、良いアットホームな場になってますね。
水野
うちも月に一度やってます。呑みニケーションは日本の良い風習だと思います。
肥沼
若い子たちも案外職場以外でのコミュニケーションを取りたがってる子いますし、ユーザーさんもそうでオフラインを大切にしている人も多いですね。だから、うちもイベントなどで大事にしています。
水野
そうですね。ほんとこの数年でお金の価値観ってのも変化してるように思います。

水野
最近どこの国に行くことが多いですか?
肥沼
今進めている国はどこもいい感じに乗ってきたので、次は中国かなぁ〜?とかって考えているところです。
水野
なかなか難易度が高い国ですね
肥沼
ですよね〜。グローバルとしては、1番ハードルがたかいですね。いろんな準備をしていかないと、ほんと競争が厳しい国だな、と思ってます。ただ、規模感は違うので、しっかりやって、乗せていきたいと考えています。
水野
あ、でも今ある拠点が北京と上海にあるのは、あれはなんでですか?
肥沼
同じ中国でも違いを感じてるからですかねー。それぞれ違う国じゃないか?ってぐらい違いがありますね。日本とアメリカってぐらい違いを感じますね。
北京は、イメージしているようなザ中国って感じですけど、上海は、ほんとに都会。マンハッタンみたいな
水野
そうですね、僕もアップデートした東京のようなイメージを感じます。
肥沼
あと、ビジネス観点から言うと北京はベンチャーキャピタルが多くて
水野
国の政府が近くにあるから、メディアも北京に多いですよね
肥沼
そうなんですよ。てことは、インフルエンサーもそこに集まってることが多いですね
水野
僕らは、キャラクタービジネスなので、中国に作るなら、上海と北京とあと広州を考えています。カルチャーでいうと、広州がポイントなので、広州には作らなきゃな、って考えてます。
肥沼
そうですね。
水野
あと、香港の人たちは昔からモノに対する目利きや感度が高いので、香港市場での販売やルートも考えてますね。
肥沼
うちも同じようなルートでフォロワーが増えてますねー。
水野
自分は、もし拠点を移して住むのなら、北京よりは上海に住みたいかなー、と思ってます。物価は高いけど。この前、上海でパスタ食べたら2000円とかだったし。
肥沼
ここ数年で上がりましたよね!わかります。上海って、ほんともう、中国の上海っていうよりは、上海ならではでかたまってますよね。お食事の席でもビールよりはワインで乾杯。みたいな、そんな感じになってるし
水野
だから、逆に日本に観光に来た上海人は、日本の物価はなんて安いんだ!ってびっくりしてますからね。特に食べ物。すき焼きやしゃぶしゃぶなんて安くてずっと食べてるし。
肥沼
ラーメンでもシンガポールだと3000円ぐらい普通にするし
水野
それに比べたら、日本へ観光に来た外国人にとっては松屋や吉野家などは脅威ですからね。
肥沼
そうした点は、日本てほんといいなーて、思いますね(笑)
日本て「いいなぁー」と発言されてましたが、ビジネスにおいて海外の方とのやり取りの中で、なんだかなぁ〜と思う点や違和感はどんなところですか?
水野
ギャップの衝撃は最初ありましたけど、それこそ、入金や契約書とか?でも、実際、やり続けているとその国の人たちはもう、そのやり方でやってて、相手が僕ら日本人だから、そういう対応をしているってことはなく、もう、そういうもんなんですよね。
肥沼
逆にアジアの人たちからするとほんと日本人の仕事のやり方は遅い。とにかく、遅いっていう見え方をされてますね。スピード感で言えば、韓国の人はほんと早い。
あと、僕的にはタイはほんと難攻不落というか、交渉がほんとしんどかったです。なにが?っていうと特に笑顔で「いいよ」っていうんですけど、実はよくなかったりしてw曖昧さが大変 交渉して契約ごとなどは大変でした。
-例えると?
肥沼
日本でいうと、笑顔なんだけど全然口説けない女性がみんなビジネスマン。みたいなwww
-そういった例えを期待してました^^ ありがとうございます✨
ビジネスの流儀
ほんとにロング対談になりましたが、役に立つセミナーに参加したようで、とても良いお話を聞けました。ありがとうございます。最後に、それぞれの仕事のモットー。これだけは外せないという、仕事をするうえでのこだわりを教えていただけますか?
水野
固定観念を持たない!変化や新しいことを楽しむためには、固定観念を捨てる。ってことを大切にしてます。
肥沼
僕は、これ面白いな!って思えるか?どうか?ってことを1番大切にしてますね。
あとは、スピード感ですね。判断や撤退の判断も含めて、スピード感は意識してます。
ただ、、、プライベートは諦めずにしっかり、ゆっくりやろうと思ってますがw
対談を終えて
水野さんの感想
肥沼さんとは久しぶりに話したんですが、話してる内容がかなりシンクロしてびっくりしました。違いは肥沼さんの方が、僕より男気があるところですかね(笑)
肥沼さんの感想
アジアを面で捉えて、ビジネスをされていて、お話させていただき大変勉強になりました!
特にタイや台湾の位置付けの話は、共感できる部分が多かったです。また是非お時間を頂戴したいです。
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会社情報
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所在地 本社(東京)〒151-0053 東京都渋谷区代々木1-58-16 清水ビル2F
設 立 2011年8月
事業内容 キャラクター開発、ゲーム等のコンテンツ流通